今日は仕事に身が入らない。

この度ようやくセックスレス解消の兆しが見え始めた。

「待て」

と言われ続けた忠犬ハチ公に、ようやく、

「よし」

そんな号令が下されたみたいな感じだよ。

俺はその号令にパブロフの犬のように、条件反射でだらだらと涎を垂らしている状況だったに違いない。
セックスレスに陥っていた夫が妻からの了解をもらえたとしたら、みんなそうじゃないだろうか。
夢にまで見た妻とのセックス。
いやいや、夢でしかできてなかった妻とのセックス。
これが、涎を垂らさずにいられるものか。

かれこれ2年近く、妻の肌の恋しさに耐え続けた自分を自分で褒めてやりたい。
そんな心境だった。

 

早朝に発情してしまった俺。

今日の朝方のことだけど、なんか急にムラムラとしてきた。
隣で寝ている妻の身体に手を伸ばし、やわらかい胸元にこっそりと手を這わせる俺。
久しぶりに触れる妻の肌。

その温もりを指先が、手の平が、感じ取る。

柔らかな胸の肌触りに鼓動が張り裂けそうになる。
いいのか、このまま触り続けていいのか、嫌がられないのか。
自問自答しながらも、妻の肌に一度触れたその手を離すことができない俺。

ドキドキしながら、ゆっくりと久しぶりの妻の乳房の温もりを噛みしめていた。

目が覚めてきたのか、俺の手が伸びているい胸元に違和感を感じたのか、妻は気付いたように身体を揺り動かす。
鼓動が高まった。
また拒まれるんじゃないか、と。

でも今までのように嫌がる気配も拒む仕草はなかった。
それどころか、妻の口からは小さく吐息がこぼれた。

「あっ、んん、ん、あ」

久しぶりに感じた妻の女としての反応。
その小さな吐息に興奮を覚える俺。
その妻の吐息に、妻の乳房に当てていた手をゆっくりと動かす俺。
ふっくらとした乳房の中心に乳首が硬くなってくる感触を手の平に感じた。

妻は俺に背中を向けながらも、俺の方に身体を寄せ付けて俺の下半身にお尻を擦り付けてきた。
妻のお尻の肉厚を感じ、俺の下半身は一気に硬さを増す。

 

妻ではなく目覚ましに拒まれた。

と、

その瞬間、

ぴぴっぴぴっぴぴっぴぴぴ

 

目覚まし時計の音が部屋に鳴り響く。

今までのように妻から拒まれることはなかったが、

憎らしいかな、

目覚ましの電子音に、
俺はその先に進むことを拒まれた。

残念だが仕事に行く身支度をしないと。

下半身ともども元気に起床した俺は、今夜の再度のチャレンジを決心し、
後ろ髪を引かれる思いでベッドから起きた。

妻からの拒否はない。

これで長かったセックスレスが解消できる。
そう思うと何か嬉しくて、俺はにやにやしながら家をでて会社へと車を走らせた。

朝の続きを今夜できるかも知れない。

やばい、今夜への期待が大きすぎて、

今日は仕事に身が入りそうにない。

 

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