期待外れに終わった夜。

残念ながら、久しぶりの夫婦生活とはいかなかった。

残念ながら、その夜の夫婦生活はなしでした。

朝の妻の様子から、もしかしたら今夜こそ久しぶりに、
なんて期待はしていたんですが。
期待し過ぎて仕事も手に付かない状態だったんですが、

本当に本当に本当に、

まじで、

強い期待を抱いていたんだけど。

「ごめんね」
「今日は疲れちゃったから」

期待に胸を弾ませている俺に、そんな言葉を残して、
妻はあっさり先に寝てしましました。

朝方のあの展開から、少しはその気があったように思えたのに。
もう俺の欲求不満は爆発しそう。
でももしかしたら妻の辞書には「欲求不満」なんて言葉は載っていないのかも知れない。

子どももまだ小さいし、昼間余程忙しかったのかも知れない。
疲れてしまうのは仕方ないことだ。

「ま、いいか」

明日があるさ。

セックスレス解除の許可を出したってことは、
俺に抱かれてもいいって気持ちが妻に芽生えたってことだ。

だから、それだけでも今はよしとしよう。

 

先にベッドに入り寝息を立てる妻。

そんな妻の寝姿を眺めながら、

「明日こそは」

そう言い聞かせて、
火照った身体と心を深呼吸してなだめている俺がいた。

 

家事育児に追われる妻には休息が必要。

出産から一年が過ぎようとしているけれど、育児って24時間休みなし。
俺が寝ている間も子どもが夜泣きすれば、仕事がある俺を起こさないようにと、子どもを抱いて寝室を出ては寝かしつける妻を俺は知っている。

毎日そんなだから、疲れてしまうのも仕方ない。

俺も育児しない男ではない。
毎日の沐浴は俺の仕事だと思っているし、ミルクもあげれば、おしめの交換(我が家は紙おむつではなく布おむつ派)だってお手の物。
もちろん布おむつを洗うのは俺の帰宅後のルーティーン。

俺だって父親だから子どもの夜泣き声には目を覚ます。
それでも俺を睡眠不足にさせないように気を遣い、仕事に支障のないようにしてくれる妻。

妊娠から、出産を経て、2年余の期間、妻は母親として一所懸命だった。
それがセックスレスとして現れていた訳だ。

セックスレスの解除は、妻が「母親」から「女」に戻ってきてくれたという合図なんだろう。
それでもまだまだ、家事育児で日々の疲れは溜まる。
日中一人で気を張っていた分、俺が帰宅してきた夜は、一日の中で少しだけ妻が張り詰めていた気持ちを解放できるひとときに違いない。

セックスレスの辛さも、
欲求不満の蓄積もあるけれど、

疲れた妻には休憩が必要で、
それは俺が傍にいる時間だけに許されることなのかも知れない。

今しばらくは「母親」と「女」を行ったり来たりする妻なんだろう。
妻が女として俺を求めてくれるまで、それまでは、

仕方ない。

そう思いながら待ち続けるしかないんだろうな。

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