抱かれたくない男ランキング。

ベッドに入る俺に妻がささやいた。

「ね、寒いからこっち来てよ」

自分のベッドの横を空け、俺を誘う。

一瞬、期待感が脳裏を駆け回る。
が、時計を見ると既に深夜の1時を回っていた。

しかも平日。

最近、何となくわかるんだ。

「抱かれたいときの妻の雰囲気」
と、
「ただ、抱き締めて欲しいときの妻の雰囲気」

たぶん、いまは後者の方だ。

そう直感した俺は、上昇しようとするエロメーターの電源をOFF。
そっと妻の隣に入り、後ろから妻をギュっと抱き締めた。

「あったかい…」

後ろから回した俺の手を握りしめながら、
俺の体温にウトウトと夢の中へ入り込んで行こうとする妻。

「やっぱり、俺の勘は当たった」

無駄に発情しなくてよかった。
それにしても、ちっとも嬉しくない大当たりである。

暫くして、妻の口から寝息が漏れてくるのが聞えた。

あ~、この漏れてくる寝息が、吐息や喘ぎになるのはいつの日か?
妻を抱き締めながらそんなことを考える。

「あ、やばい!やばい!」

妻が喘いでいる姿を思い出して、ついついおちんが反応をしようとするよ。

それにしても、妻は性欲が本当にわいてこないのか?

まさか、どこかで発散しているわけでもあるまい。

ひょっとして、俺は妻の【抱かれたくない男№1】にランキングされているのではないか?
ま、いいか。
きっと【抱き締められたい男№1】にも間違いなくランキングされているはずだし。

頭の中でそんなくだらないことを考えているうちに俺もいつしか夢の中へ落ちて行った。

 

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