まさか寝落ちによって抱かれたい妻をほったらかしにしてしまっていたとは。

自分の欲情だけで妻を求めることを断念した俺。

という訳で、(どういうわけ?)俺は妻と互いに求め合える時期を待つことにしたのでした。
俺はいつでもOK!なのだから、あとは妻が望んでくれるのを待つばかり。

でも、その日はいとも簡単に訪れた。
それは翌日の土曜の晩だった。

実は金曜日の晩、妻を抱くことを我慢した俺は目を閉じてもなかなか眠れず、ネットをフラフラしながらほとんど完徹状態で朝を迎えた。

妻はぐっスリーピングだったのでそのことを知らない。

俺も自分から「無理にいいよ」って言っておきながら、モヤモヤして寝れなかったなんて恥ずかしくて妻には言えない。
だから、昼間も家族サービスに明け暮れ、料理を作ったり、子供と散歩に行ったり、庭の手入れをしたりと、眠い目を擦りつつ、いつもどおりに過ごした。

が夜も10時をまわると猛然と睡魔に襲われる。
風呂に入り、ベッドで横になった途端にもう意識はないのだ。

そして、そのまま日曜日の朝となった。

日曜日は、娘のスポーツクラブの試合があって妻は娘の送迎と応援に朝早くから出掛けていったので、俺はチビの子守りをしながら過ごす。

夕方、帰ってきた妻はちょっと疲れた顔で俺に「ただいま」のキスをしながら、

「お腹痛いよ、、、始まっちゃった生理、、キツっ」

俺はキスを返しながら、

「そっか」

と答える。

「はー、これで1週間は確実におあずけになるのだな」

そう思いながらも、

「どうせ、妻が求めないのなら同じか」
「俺も充電期は欲情が治まってしまうし、まあ、いいか」

と自分で自分を納得させる。

すると、俺の顔をじっと見つめながら妻が囁く。

「昨日、誘ったのに起きてくれないんだもん」

その言葉に驚く俺。

「ええ?!嘘だよだろー」

「ホントだよ、昨日は本当に抱いて欲しかったの」
「ちゃんと、起こして『ね、エッチしたいよ』って、誘ったのに」
「背中向けてイビキかいて寝ちゃうんだもん」

と、妻は少しふくれ面で俺を睨む。

「いいや!それ嘘だね」
「誘われて、俺が起きないはずはないもんね」
「例え、俺の意識がなくても君の誘いに俺のおちんが起きないことはない!」

「いいえ、背中向けちゃったから後ろから抱きついておサワリしたけど、おちんも熟睡してたもんね!」

「いいや!ぜったいそんな事はないね!」

「いいえ!熟睡でした!」

「誘った」
「誘わない」

この言い合いは暫く続いたが、どちらも引かないまま水入りとなった。

本当に?
本当なのか?

いやいやまったく記憶にない。

確かに土曜の夜は爆睡してしまったし。
触られても気付かなかったかも知れない。

しかし、

それが本当だとしたら、

こんなにも早く待望の日が訪れていたというのに、

「なんて、なんて、惜しいことをしてしまったんだ~~~~~!!!!!」

冷静を装いながらも心の底から悔やんでいる馬鹿な自分がいた。

本当に本当に本当に惜しいことをした。
せっかくの大切な機会を失ってしまった俺はがっくりとうな垂れる。

俺と妻は、なんと性的不一致夫婦なのだな。

こんなにもタイミングが合わないなんて。

というか、金曜の夜に俺が貫徹しなきゃよかっただけだけど。

それにしても、

悔やんでも悔やみきれない。

日曜日に充電期間に入ったので来週明けには解禁日を迎えることとなるが、解禁を迎えても、まだ禁猟をいいわたされることもあるわけで、

やっぱり「一穴主義」の苦難の道は続くのだな。

 

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