今日は朝から少しばかり機嫌が悪い俺。
欲求不満状態が続いているからばかりではない。
それくらいなら「妥協」と「我慢」で十分に乗りきれるのだから。
機嫌が悪くなった原因は、
妻の「寝言」
妻は以前からたまに寝言で他の男の名前を口にすることがあった。
その度に俺の機嫌は傾くのだが、
「そんな事に怒らないでよ、寝言は寝言!」
「わたしはあなたの傍にいるでしょう!」
と言う妻の言葉に、
「まあ、寝言に腹を立ててもしかたない」
と、心を大きく望んできた俺。
しかし、
昨夜のことは俺の許容範囲を若干上回った。
いや、
寝言だけじゃなく寝言に伴なう妻の行動に。
もちろん、昨晩も何もなく俺の妻のセックスレス期間は延々と続いている。
悶々とする俺の横でスヤスヤと寝息を立てている妻。
俺に背中を向けて寝ている妻を後ろからゆっくりと抱き締めてみた。
別にセックス目的で抱き締めたわけではなく、
妻の身体の温もりを感じたくて静かに寝る妻をそっと抱き締めた。
すると後ろ手に妻の右手が伸びてきて俺の股間あたりをそわそわと触り出した。
どうやら俺のおちんをお探しのようだ。
やがて妻の手はお望みのものを見つけ、静かに上下に動かしはじめた。
俺は妻をぎゅっと抱き締め、耳たぶに優しくキスをした。
その時、妻が呟くように寝言を漏らした。
「ん、、○○ちゃん、、あ」
「○○」って言うのは時々妻が寝言で漏らす男の名前。
今までにも何度か聞いてはいたし、
とうに別れた相手なので今までもそんな寝言を聞いても余り気にはしていなかった。
でも俺のおちんを触りながらの妻の寝言には、
はっきり言って切れた。
俺は妻の体から離れ、そのまま妻に背中を向けふて寝を決め込んだ。
妻は夢の中なのかそのまま静かに寝息を立て続けている。
そして、朝を迎えた。
俺は昨夜の出来事にまだイライラしている。
横で心地よさそうに寝る妻が無性に腹立たしい。
怒り覚めやらぬ俺は、寝る妻のお尻の方からパジャマの中を探り下着の中に手を差し入れた。
「嫌!やめてよ!」
あからさまに俺の行為を嫌がる妻。
俺はそそくさと妻の体から手を放して、無言で起き上がり出勤の仕度をはじめた。
「いってらっしゃい」
と言う妻の言葉にも
「うん」
とだけ答え、
お出掛けのキスも無しで家を出た俺だった。
まだまだ人間が出来ちゃいないのかな?
ああ、
見苦しきかな男の嫉妬姿。
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