情けないかな似非一穴主義者になってしまった俺。

ダラダラと下らないことを書き綴ってしまって申し訳ない。
でも最後まで書いちゃいますから。

彼女の台詞に心臓を打ち抜かれてしまった俺。
男ってみんなこんなもんだろ?

「遊びでもいい」

って言われれば、ほいほいほほほーい!

思わず彼女の肩を抱き締めてしまった。
昼間の公園とはいえ、周りには誰もいない。

そんな公園の片隅で抱き合う男と女。
端から見れば絵になるシーンなのか?
って、男が俺じゃあ絵になるわきゃないんだけどね。

優しく彼女の頬に手を当てる俺。
瞳を閉じて静かに俺の方に顔を向ける彼女。

俺は唇を彼女の顔に近づけながら彼女の唇を親指でそっと撫でた。
柔らかな唇の感触が俺の指先から体へと伝わるのを感じた。

その時、
俺の親指の感覚に妻の唇の柔らかい感触が甦ったんだ。

「一穴主義システム」が作動したのか?

俺は彼女の肩を静かに俺の胸から離した。
目を開けて、

「どうしたの?」

って言うような顔で彼女が俺を覗き込んだ。

俺は大きくため息を吐いて、空を見上げた。

「やめよう」

視線を彼女の方に向けて俺は静かに彼女を諭すように話した。

「あのさ、君の唇を撫でたときに」
「俺の指先には妻の唇の感触を感じたんだ」
「君の唇じゃなくて、妻の唇の感覚なんだよ」

彼女は視線をそらすことなく俺を見つめ続ける。

「君を抱いてもいい、って思った」
「このままホテルに連れ込んでしまおうかと思った」
「それは確かだ」

「でも、いま君を抱けば俺は妻の代わりに君を抱くことになる」
「それは嫌だ」
「女を抱くときはその女を抱きたい!って思いたいんだ」
「誰かの代わりに別な女を抱くのは嫌なんだ」

「それでも…い」

彼女の返答を遮るように俺は続けた。

「君に恥をかかせるつもりはないんだよ」
「でも、君に失礼な抱き方はしたくないって思ったんだ、俺の勝手な考え方だけど」
「抱いてもいいじゃなくて、抱きたい!って思ったときに君を抱きたいんだ」
「君の気持ちを知ったら尚のこと、誰かの代わりになんて言うチンケ抱き方はしたくない」
「ごめんね」
「でもね、きっと俺が君を抱きたい!って思うことはないんだ」
「君だけじゃないよ、たぶん妻以外の女を抱きたい!っては思うことはないんだ」
「どんなに不満や愚痴があったとしても、俺が惚れてるのは妻だけだから、抱きたいって思えるのも妻だけなんだ」

似合わね~。
よくもまあ、こんな面で気障な台詞をベラベラ吐けるもんだ俺は。

静かに俺の話しを聞いて、

「やっぱり、nihiさんだね、究極のアイラブワイフなんだ、、」
「あっち(ラブホ)入っちゃったら、過程はどうであれ幻滅したYさんと同じ穴のムジナになっちゃうものね」
「nihiさんは、そうでなくっちゃ!」

彼女が呟く。
心なしか瞳が潤んでいるように見えた、、、のは気のせいか?

それから俺と彼女は1時間ほどその公園で話しこんだ。
ここで初めて俺は彼女に俺と妻の考え方の相違があることを話した。
ブランコに揺られながら、

「そうなんだ」
「じゃあ、ね」
「私を抱かなかったことを後でゆっくりと後悔しなさい」

笑いながら彼女が答えた。

彼女をアパートまで送りとどけて俺は家路についた。

結局、最後まではいかないまでも、俺の「一穴主義」は無残にも崩壊です。
下半身思考だった過去から、妻に惚れ込んでようやくハートで思考できるようになったと思っていたのに。

あっけないものです。

最後まで行かないのなら、最初から行くなよ!
そんな感じですね。

一線を越えなければ許されるってもんでもないし。
妻以外の女を「抱いてもいい」って思った時点で俺の「一穴主義」は崩れていたんだろうね。

妻オンリーの掲げているくせに、俺の心の中には他の女が入ってくる隙間がいっぱいあるってことだ。

「似非一穴主義者nihi」の誕生です。

 

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