夜のバイトと聞いてホストクラブを連想する職場の同僚は少しズレた女性なんだと思う。

ご無沙汰な日々は続きます。
昨夜もなしなしなしなし、何もなし。

でも、平気平気もう最近は慣れっこです。
(と、自分を自分で納得させるところが空しい)

今日の昼過ぎに、職場の同僚(女性)が、

「nihiさん、明日からテレワークでしょ」

「しばらくお顔見なくなるから」
「お帰りになる前に、珈琲でも飲みに行きましょうよ」

とお誘いに来る。

「本当はお酒をご一緒したいんだけど」
「このご時世なので、ね」

「少しだけ、ね♡」
(語尾にハートが付いていたかはわかりませんが)

相変わらず、色っぺー格好だよ。
こんな寒い毎日なのに、短いスカートから見える真っ白く、肉付きのいい脚。
そんなに開けてどうする?って思うくらい谷間を強調したブラウス。

しかし、ご無沙汰の童貞君が続いていると言うのに心に揺らぎを感じない毅然とした俺は頭の中でお断りの理由を探す。

「ごめん、会社には内緒だけど」
「俺、実は『夜のバイト』入れてるんだ」
(今日は本当はバイトもありませんけど)

と、彼女のお誘いを断る。

「あ、そうなんだ、、わかったわ、内緒、ね♡」
(ハートは付いてなかったかも知れない)

内緒という響きって特別感があるのか、彼女はすぐに諦めてくれた。

いかんいかん!

「ね♡」

なんて言う可愛い言葉じりと彼女の笑み、そして前かがみになったときに柔らかそうに揺れる胸元にムラムラするところだったよ。

「で、どこのお店?」

「へ?」

「いや、『へ?』じゃなくて…」
「どこのお店でバイトしてるの?」
「一緒に飲みに行けないなら、私がお客で行ってあげるから」

「??」

どうやら、彼女は俺がホストクラブかなんかでバイトをしてると思ったらしい。
なるほど「夜のバイト」って響きはやっぱり誤解を受け易い。

つーか、今のご時世でそんな店でバイトなんてやらないわい!
しかもアルコールを出す店は、緊急事態宣言下で8時には店じまいしなきゃだろ。

「ちょっと、お値段張るから駄目だよ」
「しかも完全予約制だし」

と軽い冗談を飛ばす俺。

「でも、私一度そんなお店行ってみたかったの」
(どんな店だと思ってんの)

と、俺のバイト話し(嘘)に興味津々な彼女。

「いやいや、若い女の子が来れるようなトコじゃないよ」
「シークレットなデンジャラスクラブだし」

「だって、知り合いいるなら安心じゃない?」
「それとも他のホストに私を取られるって思ってるんじゃない?」
(取られるってなに?)

冗談を真に受け食い下がってくる彼女。

「大丈夫、ご指名はにnihiんだけにするから」

冗談が通じているのかどーだかわからねー女だな!
彼女は俺が既婚者だとわかってないのか?

仕方なく本当のバイト先を教えて、彼女の誤解を解く。

「ごめんなさい」
「でも、nihiさんならやりかねないって思っちゃって」

何とか納得した彼女は、

「今度、nihiさんの時間がある時はちゃんと誘って下さいよ」

と言って自分のデスクに戻っていった。

まったく、中年のエロオヤジに勤まるほどあの仕事は甘くないんだよ!
と、心の中で叫ぶ俺だった。

実はまだ俺が20代前半のピチピチしている時でしたが、本当にホストクラブでバイトしてたことはあります。
その頃は今ほど流行っていなくて、お客層もおば様系が中心でしたし、俺のバイト先のホストクラブは笑いをウリにした店で、俺はたぶん笑い担当だったはず。

だって、その時の俺の源氏名は「草刈まっさ夫」でしたから。

 

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