鼻先にニンジンをぶら下げられて元気になる単純な男。

昨晩、テレビを見ていた俺に、

「疲れたから、子供寝かしてそのまま先に休むね」

と、言って寝室へと向かう妻。
今日はいろいろと出掛ける用事があったようで、かなりぐったりとしている。

「はいよ!おやすみ」

俺は妻の後ろ姿に声を掛け、そのままテレビの続きを見る。

番組が終わり、風呂に入って俺も寝室へと足を運んだ。
スヤスヤと寝息を立てて夢心地の妻。

何か目が冴えてしまって寝付けない俺は、おニューのPCを立ち上げる。

プレゼントしてもらったのに、忙しくてまだ一度しか立ち上げていなかったのだ。
ついつい、夢中でPCを弄くり回す俺。

やばい、もう寝なきゃ!時間は深夜の2時を回ってしまっていた。
寝息を立てる妻の頬に静かにお休みのキスをして、俺は夢の中へと入り込んでいった。

今朝、ぼんやり目を覚ますとクローゼットの前で着替えをしている妻。

「おはよ」

目覚めた俺に気付いて声を掛け、
まだベッドの上でゴロゴロしている俺の体にかぶさるように抱きついてきた。

「おはよう!」

強烈な目覚ましのキスを食らった俺だが、まだボーっとして目が覚めない。

それを見た妻は、

「昨日、襲ってきてくれるって期待していたのに、、な」

耳を疑うような台詞を囁く。

一気に目を覚ます俺(と俺の下半身)!
インポじゃなかったんだな。

「嘘こけ!」

と返す俺に、
ニコリと小悪魔的な笑みで対抗する妻。

「期待していいのか?」
「いや、生半可に期待はしないぞ!」

何か、鼻先にニンジンをぶら下げられた馬の気分だ。
そんな事を思いながら、俺は家を出た。

 

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