妻の機嫌が悪いときは、思い当たることがないけれど取り敢えず謝っておく。

5月 9, 2020

おやすみのキスもないまま、さっさと布団に入った妻。

「何か機嫌が悪そうだな」

こんな時は、黙って放っておく。
触らぬ神に祟りなし。
妙に声を掛けるとくすぶっている火の粉に引火するとも限らない。

テレビを見たり本を読んだりして時間をつぶし、
妻が熟睡する頃だろうと1時間ほどして妻の隣に潜り込んだ。

案の定、妻は頭から掛け布団をかぶったまま、熟睡モードに入っていた。

「でも、どうしたんだろう?」

俺が風呂から上ってから、全く口も利かなくなった妻。
天井を見つめながら考え込む俺。

風呂に入る前に何か妻を怒らせる発言でもしたかな?

「……」

心当たりがない。

今日の帰宅後の俺の態度に何某かの不満があったのかな?
きっと沈黙の抗議なんだろう。

「………」

特に思い当たることがない。

「…………」

わからない。

思い当たらない。

でも、妻が不機嫌になるくらいだから、
きっと何か俺が妻の気に入らないことをしてしまったんだろう。

取り敢えず謝っておくか。

「ごめんよ」

寝てしまった妻に髪を撫で、頬に軽くキスをする。
すると妻の身体が小刻みに揺れた。

妻はきっと、夢の中で俺が平謝りしている姿を見ているのかもしれない。

そんな夫婦の何気ない風景でした。

もちろん、
セックスレスは継続中です。

 

Solitude

Posted by nihi