妻のこの強さはどこからきてるんだ?

変わりない生活が続いています。
充電期間中で俺の性欲もぱったりと途絶えてしまっている。

妻は気にもとめることもない様子で俺に接してくる。
果たして、俺は許されたのか?
妻の本心は?

この静けさが怖い今日この頃、昨晩堪り兼ねた俺は妻の本心を伺うが如く、話しをぶり返す。

「俺のことを許してくれたのか?」
「君の本心が聞きたい」

寝た子を起こすような愚かなことはすべきではないが、本当の妻の気持ちを聞いておかなくてはいけないな、と思った。

「もう、済んだこと…でしょ」

妻は俺を睨むように呟く。

「許さなかったら、あなたはどうする?」
「わたしと別れる?」

「わたしの本心は」
「こんなことくらいであなたと心も体も離れてしまうのは嫌」
「それだけ」
「わたしがあなたを許して我慢すれば済むことなら、それでいい」

静かに話す妻に何も言葉を掛けられない情けない俺。

「わたしは彼女の気持ちもわかるのよ、知ってるでしょ」
「あなたと付き合う前はわたしが不倫関係の当事者だったってこと」

ため息交じりに妻は続ける。

「あの頃、奥さんからその人を奪い取ることしか考えてなかった」
「『愛してる』の言葉に騙され続け、愛することばかり追いかけて」

「でもね、あなたに会って『愛される』って気持ち良さが身に染みてしまったんだよ、本当だよ」
「あなたの女癖の悪いところもエッチなところも全部愛してやろう!って最初は思ったけど、本当はわたしがあなたを愛してるよりもわたしがあなたから愛されていたことに気付いたの」
「この前、一日中あなたのことを考えてそう思ったのね」

「あなたといるといつでも安心できる自分がいたことに気付いた」
「彼女にも気付いて欲しいのね、女は愛するより愛される方が心地良いってことをね」

クスクスと笑いこむように妻が俺に尋ねる。

「わたしはサービス不足の女?」

「…」

そんなの答えられるわきゃないよ、今の状況で。

「言っておきますが、今後もわたしのサービスは期待しないで下さい」
「わたしはサービスすることには飽きちゃった女です」
「ごめんね、だからあなたをセックスでは満足させてあげられないよ」

「でも、それでも、あなたはわたしを愛してしるでしょ?」

ははは、ここまで言われたら何も言い返せない。

「君に惚れてるよ」

呟く俺。

「ね、おぼえてる?」
「あなたに初めて出会ってから5回目に顔を会わせたときわたしはもうあなたの妻になっていたんだよ」
「わたしとあなたとの縁は赤い糸じゃなくて赤い牽引ロープ並みなんだからね」

女は強し!
って言うか、妻のこの強さはどこからきてるんだ?

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